研究概要 |
1.アンケート調査の実施 当該アンケートは,2006年8月1日に発送を行い,調査対象を福井県内の製造業298社,2006年度「元気なモノ作り中小企業300社」経済産業省中小企業庁編に選定された企業300社,品質に関して興味,関心度が高いと思われる品質管理学会に協賛する企業10社に対して回答締め切り日を9月15日として実施した. 2.アンケート結果の分析 今回の調査では,I技術政策に関する調査,II産・官・学の連携についての調査,III生産現場の改善手法に関する調査,IV保有技術の重視度を調査項目としてアンケートを構成しているが,IからIIIの質問については有効回答数が高かったが,IVの保有技術の重視度については,AHP(Analytic Hierarchy Process:多段階意思決定法)による一対比較調査を行った.各調査結果を回答企業数と回答割合を分析し,「福井県内企業」(福井県)、2006年度「元気なモノ作り中小企業300社」(中小企業)「品質管理学会に協賛する企業」(品質管理)について特徴的な結果を導き出すことができたまた,各企業群の特異性や問題点を浮き彫りにすることができた. 3.研究発表の内容 ・西崎・徳前著「企業価値向上と知的資産マネジメント」『ふくい地域経済研究』NO.4において,従来の制度会計や法律的な枠組みで括れない技術資産について考察し,知的技術資産マネジメント戦略について考察することができた. ・木野著「繊維産業の繊維工程における生産技術(製品技術・製造技術)の蓄積・発展に関する研究」『ふくい地域経済研究』NO.4において繊維業界の生産工程における生産技術がどこに蓄積し発展してきたかを明らかにすることができた.
|