• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

中小企業の経営革新と創業に対するフランチャイジングの有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 18530301
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東洋大学

研究代表者

小嶌 正稔  東洋大学, 経営学部, 教授 (40215257)

研究分担者 河野 昭三  甲南大学, 経営学部, 教授 (70111333)
村山 貴俊  東北学院大学, 経済学部, 助教授 (20285654)
星野 広和  宮崎産業経営大学, 経営学部, 助教授 (50369162)
キーワードフランチャイズ / 中小企業経営 / 創業 / 経営革新 / 企業家
研究概要

本年度はフランチャイジングのシステム的発展がどのようにジーの多様化に繋がっていったかを分析するために個人ジーとポートフォリオ企業家、シリアル企業の成長・発展の関係を調査・分析した。
対象としたのはFCの発展と共に成長したジー、個人ジーの法人化、複合化へ発展したもの、多角化事業として位置づけた経営者に分類して調査を行った。FCの発展とともに成長したジーへの調査として石油販売業者、シリアル企業家として地域をサービスドミナントとして発展させるのにフランチャイジングを活用する帯広のメガフランチャイザーの調査を行った。
次にフランチャイジングの創業機能について名古屋地区の大手カレーFC創業者へのヒアリングを行ったほか、ラーメンチェーンなどを調査した。ヒアリング調査では,主として,創業時における創業者の考え方や経営課題の克服,チェーン展開における経営課題の克服,現在の経営課題について,有益な情報を多く得ることができた。これらについては次年度に論文としてまとめる予定である。
またフランチャイジングの史的研究として、代表的コーラ会社・2社の日本市場参入に関する初期的過程研究、そして両社のフランチャイジングの運営方法さらにフランチャイズ・システムの再構築という動態について検討した。コカ・コーラの場合、日本の実業家(高梨仁三郎)の先見的な導入努力が市場参入のベースとなったが、フランチャイジングの対象として、大企業(例えば、麟麟麦酒、大日本印刷等)の他、地域の中堅企業(例えば、若鶴酒造、亀井商店等)が周到に選定され、フランチャイジーの適材適所化が行われたことが分かった。さらにこの段階のフランチャイジングにおいてはジーの創業機能は基本的に存在しないことを確認した。
またフランチャイズ・システムの創業機能としての観点から,代表者と研究分担者でBirklandの『Franchising Dreams』等の翻訳作業を行い創業機能に関する理論の整理を行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 品質管理に関する経営戦略的考察 - CSR戦略の中核として -2007

    • 著者名/発表者名
      星野 広和
    • 雑誌名

      研究年報『経済学』(東北大学経済学会) 第68巻第4号

      ページ: 15-174

  • [雑誌論文] コカ・コーラの日本市場参入;ローカリゼーションの事例研究2007

    • 著者名/発表者名
      河野昭三, 村山貴俊
    • 雑誌名

      中山日本研究(台湾・國立中山大學) 創刊号

      ページ: 1-45

  • [雑誌論文] 中小企業の技術と経営力の創成2007

    • 著者名/発表者名
      小嶌 正稔
    • 雑誌名

      『企業競争力の研究』東洋大学経営力創成研究センター編

      ページ: 39-57

  • [雑誌論文] わが国におけるフランチャイジングの生成2006

    • 著者名/発表者名
      小嶌 正稔
    • 雑誌名

      経営論集(東洋大学) 第67号

      ページ: 137-149

  • [図書] ビジネス・ダイナミックスの研究 - 戦後わが国の清涼飲料事業2007

    • 著者名/発表者名
      村山 貴俊
    • 総ページ数
      515+iv
    • 出版者
      まほろば書房

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi