(1)旧ソ連諸国(ここではロシア、カザフスタン、リトアニア)の企業システムの予備的考察。 先行研究に学んで、各国の企業システムの差を形成する要因として次のようなものが重要であると推定した。(1)歴史的背景:社会主義の経験の長さと深さ。大国か、小国か。(2)文化的背景:アジアとヨーロッパ。政治風土。(3)市場経済移行の直接的背景:能動的な移行か、受動的な移行か。(4)工業の構造:天然資源産業と軍産複合体の有無。 「旧ソ連諸国の企業システムの比較分析-予備的考察-」として論文にまとめ発表した。 (2)リトアニアの経済・企業の実態調査。 首都ヴィリニュスで経済・企業の実態を調査した。その結果は現在、整理中である。 訪問先は、次のとおり。官庁(リトアニア経済開発庁、日本大使館)、シンクタンク(リトアニア自由市場研究所)、マスコミ(Lithuanian Business Review社)、教育機関(バルチック・マネジメント・インスチチュート、ヴィリニュス大学国際関係・政治学研究所)、経済団体(リトアニア商工会議所連合、リトアニア・レストラン・ホテル協会、リトアニア産業家団体連合、企業(Shakespear Hotel、マゼイキウ・ナフタ・トレーディングハウス、VPマーケット、スーパーマーケット「アクロポリス」)。
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