研究課題/領域番号 |
18530317
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
黒目 哲児 追手門学院大学, 経営学部, 教授 (30342025)
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研究分担者 |
真田 英彦 追手門学院大学, 経営学部, 教授 (40029088)
篠原 健 追手門学院大学, 経営学部, 教授 (70411486)
井戸田 博樹 追手門学院大学, 経営学部, 准教授 (10352957)
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キーワード | 顧客個人情報の管理、活用状況 / 個人情報保護法への過剰反応 / 個人情報に関するシステム監査 / 個別マーケティング |
研究概要 |
1.平成18年実施アンケート調査の分析結果整理 平成18年に実施したアンケート分析結果に統計的分析を追加し、追手門学院大学ディスカッション・ペーパーにまとめるとともに、日本情報経営学会第55回全国大会において発表した。使用した統計的分析手法は主成分分析とその結果に基づくクラスター分析、判別分析などであり、その分析結果からも個人情報保護に関する過剰反応がある程度裏付けられた。分析によると、特に顧客個人情報の管理状況が低い企業においては、社員に対する教育の重要性、顧客対応窓口の設置などの必要性が明らかになった。また顧客個人情報の活用効果が高い企業は、情報の分析を目的としたデータベースシステムの整備が進んでいる点が、活用効果が低い企業との差となって現れていることが判明した。なお、日経PRISMの数値を利用した企業優位性との相関分析については、分析に必要な詳細データが入手できないため、別の方法を検討することにし、平成19年実施のアンケート調査項目に必要な質問を追加した。詳細な分析を平成20年に実施する予定である。 2.顧客個人情報に関するアンケート調査の継続実施 顧客個人情報の管理、活用状況について下記のとおりアンケート調査を実施した。 (調査項目:個人情報の管理状況、活用状況、情報システムなどについて計27項目) 日本における大企業:約1000社に依頼、73社から回答入手 高槻市、吹田市、茨木市在住の中堅企業:約600社に依頼、58社から回答入手 平成18年までは、大企業のみを対象にアンケートを実施していたが、企業規模の違いによる分析を目的に中堅企業での調査を追加した。ほぼ全ての項目に対し、大企業の積極的な取り組みが明らかになったが、数量的分析による詳細な比較を平成20年度に実施する予定である。
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