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2008 年度 実績報告書

顧客個人情報の有効活用が企業競争力向上に寄与する貢献度の定量的検証方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18530317
研究機関追手門学院大学

研究代表者

黒目 哲児  追手門学院大学, 経営学部, 教授 (30342025)

研究分担者 真田 英彦  追手門学院大学, 経営学部, 教授 (40029088)
篠原 健  追手門学院大学, 経営学部, 教授 (70411486)
井戸田 博樹  追手門学院大学, 経営学部, 准教授 (10352957)
キーワード顧客個人情報の管理、活用状 / 個人情報保護法への過剰反 / 個人情報に関するシステム / 個別マーケティング
研究概要

顧客個人情報の管理/活用状況について、平成19年度に実施したアンケート調査(約1600社発送/約200社回答)をもとに下記のような分析結果を得ることが出来た。
・定性的分析
顧客志向の事業展開のための業務改革については積極的に推進され始めているが、顧客個人情報活用による事業成果はまだ大きくないことが明らかになった。また大企業と中堅企業では個人情報の管理、活用状況について大きな差があり、今後中堅企業でのより積極的な取組み、経営者の関与が必要であることが改めて判明した。
・定量的分析
企業からのアンケート回答をある前提のもとに数値化し、2007年度に実施した統計的分析に加え、今年度では重回帰分析を中心に顧客個人情報の有効活用の状況を分析、評価した。特に中堅企業における評価を中心に分析した結果、次のような回帰式を得た。
顧客個人情報の有効活用評価点=+0.3-1.0×管理関連項目評価点+1.7×活用の仕組み関連項目評価点+1.3×内部統制関連項目評価点
この式を用いることにより、各項目(管理、活用の仕組み、内部統制)への投資が、有効活用にどのように貢献するか、ある程度の目安になる。管理関連項目評価点が顧客個人情報の有効活用評価点にマイナスに効いている点は注目すべきことである。すなわち管理を厳しく行うことが、有効活用にとって逆にブレーキになっているということである。個人情報保護法に対する過剰反応が指摘されている状況の中で、どこまで管理を厳しく行うか、有効活用とのバランスの必要性が浮きぼりになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 顧客個人情報の有効活用による企業競争力向上-アンケート調査に見る大企業、中小企業の比較-2008

    • 著者名/発表者名
      黒目哲児, 井戸田博樹, 真田英彦, 篠原健
    • 雑誌名

      追手門学院大学経営学部研究ノート No. 13

      ページ: 1-30

  • [雑誌論文] The Factors to Promote the Practical Use of Customer's Personal Information2008

    • 著者名/発表者名
      黒目哲児, 井戸田博樹, 篠原健
    • 雑誌名

      追手門学院大学紀要「OTEMON ECONOMIC STUDIES」 No. 41

      ページ: 23-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An Empirical Study of Factors Promoting the Practical Use of Customer's Personal Information in Japan2008

    • 著者名/発表者名
      黒目哲児, 井戸田博樹, 篠原健
    • 雑誌名

      International Telecommunication Society ITS Conference No. 19

      ページ: 66-67

  • [学会発表] 顧客個人情報の管理活用状況調査報告2008

    • 著者名/発表者名
      黒目哲児
    • 学会等名
      システム監査学会(近畿地区研究会)
    • 発表場所
      新日鉄ソリューシヨンズ関西支社
    • 年月日
      2008-12-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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