研究概要 |
1)フィリピン(以後、比)での調査 ・アムチャム・MBC・花王・コカコーラ・サンミゲル・シェル・GEM・デルモンテ・東芝・ナイキ・ノレッジチャネル・ホルシム・ミラント・メラルコ・UCPB・ユニリーバ各社からCSR資料収集。在比日本商工会議所のみならず米国・欧州会議所から調査協力の約束を得、19年度に質問紙等調査予定。 ・日英両言語でケース集を作成し教育に還元。東南アジア学会春季大会(国内)、IAHA(国際学会)で発表。AAOM、国際開発学会は発表採択されるも日程調整つかず。今年度は、CSR関連国際学会(米LABS,欧EGOSのCSR分科会)での計5本の論文発表(査読付)。 2)研究領域の深化(分析理論) ・「比較資本主義理論」の観点からINSEADにおいて「フィリピン型資本主義」の整理をし、これを基盤に上記ケースの分析・理論化。英文教科書への寄稿決定。当校にてINSEADによるセミナーや、ロナルドドア博士の講演会を開催。EUのCSR関係者へのネットワークに参加拡大。 3)研究領域の拡大(日系企業の問題解決のための課題・日比での調査) ・(1)から在比日系企業のCSRの惨状は、「A.日本社会におけるCSR」の弱さ、「B.ダイバーシティマネジメント」が遅れ「C.比の知識人材」を活用できない組織に由来と分析。Aに関してEGOSで発表。Bに関してはAOMで発表し、国際ジャーナルへの論文採択。Cに関しては国際シンポジウムで発表し、邦文教科書への寄稿決定。 4)国際的CSRセミナー活動・研究成果の社会還元(上記以外) ・「CSRと開発」セミナーシリーズ(英語)を計10回当校で開催:インドネシア・比・米・日の企業や研究者、国際NGOなど。 ・FASIDの「開発と企業:CSRセミナー」の全体統括及び海外研修コーディネイト。参加者を中心に日本初の「途上国とCSR」に興味を持つ50人ほどの実務家グループが形成された。
|