研究課題/領域番号 |
18530334
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
清水 聡 明治学院大学, 経済学部, 教授 (40235643)
|
研究分担者 |
高松 正昭 明治学院大学, 経済学部, 教授 (00062844)
鳥居 宏史 明治学院大学, 経済学部, 教授 (30139472)
神田 良 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90153030)
|
キーワード | オーストラリア / 消費者調査 / 企業調査 / グローバル戦略 |
研究概要 |
本年度行った研究調査は、大別して3つになる。 1つめの研究は、過去の研究のレビューである。過去10年にわたり、我々は海外企業の日本進出や日本企業の海外進出について研究を重ねてきた。その中で、時代の流れにかかわらず安定している理論もあれば、現代の情報化やグローバル化のスピードに対応できていない理論も散見することが判明してきた。そこで最新の理論書や論文を探ることで、その部分の補強を行った。そこで明らかにされたことは、情報化の速度と拡大の大きさにより、従来以上に消費者が海外のよい商品、よい企業の情報を入手できる環境におかれているため、企業の対応の速度が遅いとチャンスロスが非常に大きくなるということであった。企業にとってライバル企業の動向も大事だが、顧客の情報武装も実は大きなハードルとなることが明らかにされた。この部分は、鳥居宏史、神田良が担当した。 2つめは、オーストラリア商品に対する日本人の反応をインターネット調査により探った研究である。同様の調査は3年前にも行い、その調査との比較をも目的に日本人500名に対して調査を行った。現在集計中であるが、3年前進出していなくて現在進出している商品についての認知度は上がっていること、但しオーストラリアについてのイメージは依然として観光立地や農産物の面で強く、欧米諸国に対するイメージとはそこが大きく異なることが明らかにされた。この部分は清水聰が担当した。 3つめの研究は、オーストラリア企業に対する企業調査である。本年度はメンバーの一人である高松正昭がサバティカルでオーストラリアのアデレード大学に3ヶ月留学していたため、そこを活動拠点として調査票を作成し、オーストラリア企業2000社にアンケートを配布した。調査項日は、当該企業の現在の活動状況に加え、経営、会計、マーケティングの各視点から、オーストラリアの市場について、企業の考え方を尋ねている。調査票作成には、過去に行った調査を参考にするだけではなく、1で示した過去の研究のレビューも生かしている。特に高松の専門が会計人教育にあるため、その点については詳しく調査ができる形にしてある。現在、順調に回収作業中である。
|