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2006 年度 実績報告書

商業集積のアフォーダンスと業績に関する国際比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 18530339
研究種目

基盤研究(C)

研究機関流通科学大学

研究代表者

王 怡人  流通科学大学, 商学部, 准教授 (20290538)

研究分担者 竹村 正明  明治大学, 商学部, 准教授 (30252381)
キーワードアフォーダンス / 環境とのインタラクション / 可視性 / 対応づけ
研究概要

本研究の目的は,商業集積の業績の差をアフォーダンス理論の知見を引用しながら国際的に分析することである.この研究目的に基づいて,今年度は主にアフォーダンス理論の整理とモデルの開発を中心に行ってきた.
成果として次の2点が得られた.
1.アフォーダンス理論に関して,物事の機能はその物理的な構成に内在するのではなく,それが置かれている環境とインタラクションによって創発されるのである.そして,この創発の過程は事前に決まったルールに沿って動いているのではなく,「可視性」と「対応づけ」といった2つの原理によって,その都度に形成されるのである.
この理論的命題を用いて,まずは,技術ベースの産業財企業で検証した.結果として,産業財企業で開発されている汎用性の高い製品は,実はこの理論の通りに用途を決定しているのがわかった.つまり,取引相手の具体的な問題(可視性)との対応関係(対応づけ)で高汎用性製品の用途が決定するわけである.
2.産業財企業で検証した結果をふまえて,次年度で検証する命題を構成した.
上記の成果は,あくまでもアフォーダンス理論の利用可能性を産業財企業で検証しただけであって,本題の商業施設の業績の検証にはまだ至っていない,しかし,この検証の過程で,次年度で検証する命題が明らかになった.それは,すなわち,商業集積の業績はこの集積の置かれている環境によってアフォードされる.しかし.この商業集積の置かれている環境とは「地理的な立地」という通念的理解だけではない.立地の善し悪しは業績をアフォードする必要条件かもしれないが,十分条件ではない.そこには,必要なのは他の諸要素(可視性)との対応(対応づけ)が必要である.
次年度の研究目標として,まず商業集積の実地調査を行い,この命題の真否を検証する,さらに最終成果のために立地条件と対応すべき他の諸要素の解明を目指す.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 産業財企業のクリエイティビティについて -アフォーダンス理論の応用可能性への検討-2007

    • 著者名/発表者名
      王 怡人
    • 雑誌名

      流通科学大学論集・流通・経営編 19巻・3号

      ページ: 29-42

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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