本年は研究の第2年度目であり、主として、公的部門の監査、政策評価および倫理問題についての必要資料の収集および海外における調査の実施を行った。 上記資料収集については、まず4月に欧州で開催されたヨーロッパ会計学会に参加し、欧州地域の公監査および会計倫理研究の実態についての資料収集を行った。さらに、7月にはニュージーランドで開催されたFifth Asia Pacific Interdisciplinary Research in Accounting(APIRA)カンファレンスにも参加し、オーストラリアを含めたオセアニア地域の上記状況について調査および資料収集を行った。このカンファレンスにおいては、海外共同研究者のマーク・クリステンセン(オーストラリア)と研究打ち合わせをあわせて行っている。これらを通じ、特に会計倫理研究の我が国における不足部分についてとりまとめを行った。 これらを踏まえて、ここまでの研究成果を、関連する分野についての研究を含めて4つの学会、カンファレンスにおいて研究報告を行った。また、これらに関連して論文執筆を行い、その一部はすでに昨年度中に刊行されている。研究報告については、9月から10月にかけて行った。また論文執筆についてはその後の11月から1月にかけて行っている。 以上を基に、2月および3月において本年度の研究成果のとりまとめと次年度以降の研究に向けた必要事項の検討・総括を行った。
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