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2006 年度 実績報告書

残余利益モデルに基づくリスク管理活動の証券価格に対する影響の実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 18530352
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山口大学

研究代表者

松浦 良行  山口大学, 大学院技術経営研究科, 助教授 (70274149)

キーワード会計学 / 企業評価 / リスク管理 / 資本市場
研究概要

リスク管理活動の影響は理論的にはアナリストの予想利益の分散と資本コストの高低に表れる。アナリスト予想の分散に関する取り扱いはモデルに基づく評価のためのデータセットに重大な影響を与えないが、資本コストの取り扱いが重大な問題となる。そこで、株価から資本コストを月次ベースで推定していくためのデータセットの構築及び推定作業を中心的におこなった。そのため、証券アナリストの利益予想値の詳細な過去データを購入し、これに基づいて研究補助員を活用しながら月次ベースでの利益予想の更新頻度や大きさについて詳細なデータセットを構築した。ただし、同作業は論理的な価値評価式に基づき行う物であるのみならず、本研究の基盤といえるものである。したがって、当初予定していたほど研究補助員を利用することは出来なかったが、2005年度までのデータに基づいて、日本の上場企業に関する月次ベースで株価から資本コストを推定する作業は終了した。
それ以外にはアナリストおよび先進的なリスク管理活動を行っている企業へのヒアリングを実施した。これは、次年度にアナリストに対するアンケート調査を実施する予備調査として行ったが、ここで得られた知見はきわめて大きかった。少なくとも、2000年前後からいわゆるSO法の制定との関連で、多くの企業がリスク管理活動をより包括的な物へと移行させている段階であるため、いまだアナリストとしてリスク管理の予測活動への折り込みに当たっての基準が定まっていないことが明らかになった。シミュレーション活動に関しても、この結果から今一度モデルの枠組みを見直すことになった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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