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2008 年度 実績報告書

ボランタリー団体の事業化と地域コミュニティの変容に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530372
研究機関東京学芸大学

研究代表者

清水 洋行  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50282786)

キーワードNPO / コミュニティ / パートナーシップ / 協働 / サード・セクター / 社会的企業 / イギリス
研究概要

本年度は、国内のNPOのあり方において重要と考えられる、(1)国内における「社会的企業論」の論調、(2)「新しい公共」施策の下での自治体とNPOとの「協働」施策の変容をふまえて、平成19年度と平成20年度にロンドンのタワーハムレッツ区にて実施した現地調査による資料を検討した結果、下記の点が明らかになった。(1)地域レベルのボランタリー団体のあり方に影響を与えている条件として、国民健康サービス(NHS)改革による医療・保健の地域化と、自治体が政策を実施する上でその達成目標等に関して政府と合意を行うLocal Area Agreementがあること。(2)(1)によって、地域レベルのボランタリー団体は、従来通り小地域別のニーズに柔軟に対応する一方で、公共サービスとして品質管理(標準化、効率化)されたサービスを提供することが求められるようになっていること。(3)ボランタリー団体に対する政府・自治体の期待は公共サービスの供給主体となることであるが、同時に、資金提供者としての政府・自治体の役割や地域の意思決定過程に対するボランタリー団体の参加等をふまえた対応がされていること。
これらの研究の意義・重要性は、以下の通りである。(1)日英においてボランタリー団体に対して効率的なサービス提供を求める趨勢が共通しているように見えるが、その制度的・社会的条件は大きく異なり、それをふまえた上で慎重に「社会的企業」「社会起業家」等の議論を行う必要があることを明らかにした点。(2)(1)の知見を、社会学における都市コミュニティ研究をベースに、非営利組織論・行政学・公共経営学のアプローチによる多面的な実証分析によって導き出した点。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] イギリスのボランタリーセクターと社会的企業-ロンドン貧困地区の現地調査から2009

    • 著者名/発表者名
      清水洋行, 藤井敦史, 玉野和志, 中西典子, 中島智人, 原田晃樹
    • 学会等名
      日本NPO学会第11回大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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