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2007 年度 実績報告書

シンボリック相互行為論における質的研究法の展開に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530375
研究機関福井大学

研究代表者

伊藤 勇  福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90176321)

キーワードシンボリック相互行為論 / 質的研究法 / 解釈主義
研究概要

今年度は,シンボリック相互行為論の代表的な質的研究法論として,マニングらによる「分析的帰納法」,ストラウスらによる「グラウンデッド・セオリー」,ロフランドらの「フィールド・スタディ/分析的エスノグラフィー論」,デンジンの「調査行為論/解釈的相互行為論」を取り上げ,次のような比較検討を行なった。シンボリック相互行為論として共通する質的方法の理論的位置づけ,つまり,「シンボリックな相互行為過程としての社会」としての社会理論およびプラグマティズムに立脚する実践主義的認識論に基づいて,主観的かつ社会的な意味の探究として質的研究が位置づけられていることを確認した。その上で,各論者による意味探究の方法・技法論が微妙に差異を示している点に着目し,その差異が,探究しようとする「意味」の位相,言語・真理観,「意味」の生産・流通に関わる社会的コミュニケーション過程のとらえ方の違い,さらには,質的研究の社会的実践的位置づけに関する見解の相違などに起因することを確認した。
また,とくにデンジンについては,個人の生きられた問題的経験への解釈主義的接近を標榜して実際に彼が1980年代に行なったフィールド研究(アルコール依存からの脱却を目指す自助グループのエスノグラフィー研究)に即して,方法論と具体研究との連関を再検討した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] シンボリック相互行為論の生かし方をめぐって-N・K・デンジンの批判的評価から-2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤勇
    • 雑誌名

      社会学研究 第82号

      ページ: 55-76

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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