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2006 年度 実績報告書

「アイヌ研究」の展開と受容の歴史社会学

研究課題

研究課題/領域番号 18530379
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

東村 岳史  名古屋大学, 大学院国際開発研究科 (20273211)

キーワード「アイヌ研究」 / 受容 / 政治性 / 記録
研究概要

まずはアイヌ民族に関連する諸研究の全体像を明らかにするために、戦前期のものから資料収集を行なった。文献目録等を参照しながら、主な学術雑誌に掲載された論文や書籍・報告書刊行物等をコピーした。ただしまだ把握しきれていないものも残っているものと思われるので、これについては次年度以降も随時補足していくようにしたい。
次に、19年次以降に本格的に着手する戦後期の調査研究についても、文献の収集を開始した。戦後期については、これまで検索してきた道内主要各紙の新聞記事に加えて、地方都市の新聞についても一部閲覧をはじめている。これにより当時の社会状況一般と、「アイヌ研究」の受容状態を把握する手がかりが得られる。地方都市新聞記事に関しても、19年度以降も随時補足していくつもりである。
なお、当初「アイヌ研究」の対象範囲としてはいなかったが、新たに検討対象に加えようとしているのが、アイヌを記録した写真である。具体的には、戦後北海道やアイヌに関する多数の写真を残したアマチュアカメラマンの業績を中心に検討を開始した。彼の写真記録を収集し、どのように受容されていったのかをトレースすることは、狭義の「アイヌ研究」と同様の論点を含むと同時に、アカデミア以外での情報流通や表象の問題を検討するのに格好の素材だからである。また彼の被写体となった人々の関係者の聞き取りに着手し、記録する/される側の関係について考察するとば口となった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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