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2007 年度 実績報告書

現代青少年の対面的コミュニケーションに関する文化社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530398
研究機関上智大学

研究代表者

芳賀 学  上智大学, 総合人間科学部, 教授 (40222210)

キーワード青少年 / コミュニケーション / 祝祭空間 / 非日常 / 踊り
研究概要

研究2年目となる本年度は、対象をよさこい系祭りにしぼりこんで、以下の3つの活動を行った。
まず、第1は、前年の高知よさこい祭り・徳島阿波踊りに対予備的な調査を踏まえて、近年日本全国に活動が広まり、多くの若者が参加している、高知市のよさこい祭りを原形とする祭りに、実地に出かけて、視察と資料収集を中心とするフィールドワークをはじめたことである。今年度は、最大の分派である札幌のYOSAKOIソーラン祭りをはじめ、ひのよさこい(東京都日野市)、坂戸よさこい(崎玉県坂戸市)、朝霞彩夏祭関八州よさこいフェスタ(埼玉県朝霞市)、原宿表参道スーパーよさこい(東京都渋谷区)、東京よさこい(東京都豊島区)、ドリームよさこい(東京都港区)、よさこい東海道(静岡県沼津市)など、多くの祭りを視察し、会場や図書館で関連資料を精力的に収集した。うち、札幌では、代表的なチームの代表にインタビューを実施した。
第2に、こうしたよさこい系祭りと比較対照するために、徳島市の阿波踊りとその分派について、最大の分派である東京高円寺阿波おどりを中心的な対象として、視察および関連資料の収集を行った。ここで得られたデータは、前年度に収集した徳島市の阿波踊りや各種文献などから入手した全国の阿波踊りのデータとつき合わせ、さらにそれを1つ目の活動で集めたよさこい系祭りのデータと比較対照することで、よさこい系祭りとその参加チームの特徴を明らかにすることにある程度成功した。そして、その成果を、所属機関の紀要に論文として掲載した。
第3に、2007年に実施された関東圏のよさこい系祭りに限定して、参加チーム数による規模の分類と、チームの参加状況のデータベースの構築を図った。このデータは、「よさこいチームが、年間を通じてどのように動いているか」「それぞれの祭りはどのようなチームから構成されているか」を示すデータとして今後解析することで、最終年度の研究に多くの知見を生み出すものと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 祝祭空間の現代的変容-「よさこい系祭り」の全国伝播を事例として2008

    • 著者名/発表者名
      芳賀 学
    • 雑誌名

      上智大学社会学論集 32

      ページ: 27-48

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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