研究課題/領域番号 |
18530427
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研究機関 | 下関市立大学 |
研究代表者 |
叶堂 隆三 下関市立大学, 経済学部, 教授 (50224580)
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研究分担者 |
室井 研二 香川大学, 教育学部, 准教授 (20310013)
横田 尚俊 山口大学, 人文学部, 教授 (10240194)
山本 薫子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (70335777)
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キーワード | 居住条件性 / 都市斜面地 / 離島交通 / 外国人居住地 |
研究概要 |
本年度は、2006年度からの研究の最終年度で、2006年度の研究対象地の選定(広島県呉市:都市斜面地・外国人居住地、香川県土庄町豊島:離島地域、長崎県長崎市:都市斜面地)、2007年度・2008年度の地域調査を経て得られた調査データ・研究資料に基づく研究成果をあげるために、論文執筆および補足調査を中心に研究活動を実施した。 その結果、都市斜面地の居住条件性の状況およびコミュニティの維持・再生に関して、広島県呉市両城地区を事例にして、横田尚俊「急傾斜市街地における居住環境と住民生活-呉市・両城2丁目地区における調査の結果から-」・叶堂隆三「都市生活における自然環境の制約と住民の社会関係-広島県呉市の斜面地(両城地区)住民調査を通して-」・叶堂隆三「都市の斜面地の住民生活とコミュニティの形成-広島県呉市両城地区における居住の展開と住民の社会関係-」の3論文、離島地域の居住条件性およびコミュニティの維持・再生に関して、室井研二「「縮小社会」の合併・分権改革-交通社会学的考察」・室井研二「離島における住民生活の現状-香川県豊島を事例として-」・室井研二「離島における環境再生-香川県豊島を中心に-」の2論文1学会報告、外国人居住地の居住条件性およびコミュニティの維持・再生に関して、山本薫子「外国籍住民増加にともなう地域活動の試みと展開-広島県呉市を事例として-」の1論文を成果としてあげることができた(18年度~21年度科学研究費補助金基盤研究(c)研究成果報告書掲載論文を含む)。加えて、都市斜面地である長崎市十善寺地区において、調査票調査および聞き取り調査を実施している。 こうした成果は、学会誌等への掲載によって居住条件性への関心の展開に寄与するだけでなく、報告書の作成や行政への提言を通して、地域社会の維持・再生に寄与する研究であると自負している。
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