本研究は、人、もの、情報の移動が日常化し、価値の多様化と同時に一元化が進行する現代社会において、マクロな社会変動に対応する人びとの生活世界を社会学的に調査研究することを企画したものである。 具体的には東アフリカのウガンダ共和国のアルバート湖岸地域における社会変容と日常生活を営むうえでのローカルな生の技法をフィールドワークをとおして読み解くことを目的としている。 アルバート湖岸地域で漁労活動に従事する人びとの多くは、西ナイル地域およびコンゴ共和国から移動してきたアルル人である。そうした移動民の社会活動の基盤には親族および民族集団のネットワークがある。その実態をコミュニケーションの観点から明らかにする。
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