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2007 年度 実績報告書

ハイリスク家族を含む児童の家族支援システムとサービス提供方法開発

研究課題

研究課題/領域番号 18530438
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

鈴木 孝子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (30030050)

キーワードアウトリーチ / 家庭訪問 / ハイリスク家族 / 家族支援ニーズ / 予防的機能 / ネットワーク / 地域基盤 / 市民支援団体
研究概要

研究目的:児童福祉機関・施設での日常業務において発見されずらかった重複した問題のある児童と家族に接近できる方法の一つとして保育や家事サービスを家庭訪問し、家庭に滞在して届けるアウトリーチ型サービスプログラム開発を目的とする。今回はその予備調査の一貫でパイロット・スタディーを実施し、その過程で生じる実施に際しての課題、ニーズ内容、家族状況、家族の担う課題など基礎的データを収集する。
研究成果:1)調査過程(1)個人情報保護法上、研究に協力していただける家族を公募した。チラシを関係機関の窓口に1月ほど置いた結果、8名の協力応募者があり、事前訪問の面談により、ニーズ優先度の高いと予測される順に5名の方を決定した。(2)実施直前に、調査参加予定メンバーと1日研修を実施し、家庭訪問をして起こりそうな状況を設定したシミュレーション中心の研修を実施した。簡便なマニュアルも作成した。(3)家庭訪問は、9月中旬〜12月中旬まで週1回、2〜3時間を実施し、継続を是非とも希望する方のみその後の2ヶ月を実施する予定で開始された。家庭訪問開始時と終了時に「家族支援ニーズ調査票」を配布、記入後、1週間以内に回収した。2)研究結果(1)5名ともそれなりの緊急なニーズ(異性の双子や障害児を含む3子の保育、育児不安、母親の病弱、切迫流産の危機)があり、一歩間違うと虐待につながりかねないほど母親のストレスは高かった。(2)調査票では、一応に家庭訪問サービスの有意義なことを評価し、有料でも利用したいという希望が述べられた。(3)提供側の課題には、イ.家事の範囲のあいまいさロ.子どもの送り迎えに自家用車を利用することハ.近隣以外の遠くに電車・バスを利用して外出することニ.専門機関へのつなぎ方についてなど課題が挙げられたが、解決される見込みもあり、実施可能なサービス提供形態であると確信の持てる結果が得られた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 地域を基盤にした子どものための家族支援2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木 孝子
    • 雑誌名

      鴨台社会福祉学論集 第17号

      ページ: 33-40

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域を基盤とする児童の家族支援-ソーシャルワーク論と実践の循環も視野に入れて-2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木 孝子
    • 雑誌名

      大正大学大学院研究論集 第32号

      ページ: 297-308

    • 査読あり
  • [学会発表] 地域を基盤とする子どもと家族のための支援システムと方法の開発2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 孝子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2007-09-23
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 伊藤冨士江編著「わが国におけるソーシャルワーク実践の展開」の1章執筆2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木 孝子
    • 総ページ数
      15
    • 出版者
      川島書店

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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