山形県最上郡を調査地として、日本人の中高年女性及びアジア系外国人妻の扶養意識、介護意識の調査研究を行った。アジア系外国人妻の流入過程については「一次的な配偶者(候補)」(日本人妻)と「二次的な配偶者(候補)」(アジア系外国人妻)の概念を使用し、仮説的に検討したうえで、最上郡の未婚及び婚姻状況を把握した。扶養意識や介護意識、世間体に関する調査については、大量調査やケーススタディによって、明らかにした。日本人の中高年女性(妻)は、身体的扶養意識が高いが徐々に低下しており、アジア系外国人妻はさらに個人化している傾向がみられた。
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