研究課題/領域番号 |
18530457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
保正 友子 立正大学, 社会福祉学部, 准教授 (80299859)
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研究分担者 |
横山 豊治 新潟医療福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (00339970)
鈴木 眞理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90279638)
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キーワード | ソーシャルワーカー / 専門的力量 / 若手 / ベテラン / 比較 / 実証的研究 / 同一事例 / 比喩 |
研究概要 |
近年福祉領域では、高い専門的力量を有したソーシャルワーカーの養成が急務である。しかしながら、「高い専門性」とはどのようなことなのか、経験年数の違いによりソーシャルワーカーとしてどのような力量の違いが存在するのかについては、未だ解明されていない。従って、これらの点を解明することにより、力量形成を支援する効果的なシステムを検討するうえでの素材が得られると考えたため、本研究ではソーシャルワーカーの専門的力量の一端を解明することを目的とした。 具体的には、経験年数の異なる医療ソーシャルワーカーを対象に、同一事例を提示し、その事例でとるべき行動と、ソーシャルワーカー個々人が描いているメンタル・モデルを抽出する調査を実施し、ベテランと若手の力量傾向やメンタル・モデルの差異についての検討に取り組んでいる。 本研究は2年計画であり、平成18年度はプレ調査の枠組形成からプレ調査実施、本調査の実施までを行った。 平成18年4月から8月にかけては、B県医療ソーシャルワーカー協会への調査協力依頼を行い、先行研究を収集・整理するなかで調査の枠組を形成した。8月には、若手(3年以上5年未満)のソーシャルワーカーと、ベテラン(15年から20年前後)のソーシャルワーカー各5名計10名に対し、2つの事例を提示し、自分だったらどのように対応するのかを答えてもらった。また、ベテランと若手のメンタル・モデルの差異を明らかにするために、ソーシャルワーク、クライエント、ソーシャルワーカーについての比喩を述べてもらった。以上のプレ調査の結果と、先行研究の整理から導き出された知見に基づき調査票を作成し、平成19年1月にB県医療ソーシャルワーカー協会会員310名に対して、郵送によるアンケート調査を実施した。現在調査票を回収中である。
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