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2007 年度 実績報告書

救急医療における遺族支援のための実践モデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 18530473
研究機関龍谷大学短期大学部

研究代表者

黒川 雅代子  龍谷大学短期大学部, 講師 (30321045)

研究分担者 恒藤 暁  大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70372604)
坂口 幸弘  関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 准教授 (00368416)
キーワードグリーフケア / 遺族支援 / 実践モデル / 医療ソーシャルワーカー / 救急医療
研究概要

平成19年度は、主に遺族への調査研究を実施するとともに、遺族支援のための実践モデル構築に向け、医療従事者にその結果をフィードバックし、その評価を受けた。
具体的には、救命救急センターに心肺停止状態で搬送され、入院に至らずに亡くなった方のご遺族に対する質問紙調査を平成18年度に継続して行った。また質問紙調査に回答していただいたご遺族に、追加調査としてインタビュー調査を実施した。
質問紙は、平成18〜19年で合計395名に送付し、103名より回答を得た。また直接のインタビューに承諾が得られたのは、31名であった。
医療に対する満足度は、「満足」と答えた人が80%を超えていた。しかしその「満足」の内容については、病院に搬送された時から心肺停止状態であったことより、「仕方がない」という認識から「満足」と答えているという結果であった。またお別れの時間が「不十分だった」と答えた人が、40%以上いたことから、救命救急センターでのお別れの時間の持ち方については特に課題が残った。
複雑性悲嘆については、43%の人が高い値を示していた。さらに複雑性悲嘆とうつ尺度は相関関係を示していた。
量的調査結果に基づき、インタビュー調査を実施した。インタビュー調査では、今回のエピソードを含めた心理的要因、環境要因等を詳細に確認した。現在インタビューは継続中であり、インタビュー結果を踏まえた分析について、現在進行中である。
結果のフィードバックについては、調査協力病院への説明会、関連学会への報告、遺族支援実践プログラム講習会の開催等を実施し、評価を得た。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 被災者・遺族・救援者へのこころのケア:救急医に知っていてほしいこと2008

    • 著者名/発表者名
      村上 典子
    • 雑誌名

      救急医学 32

      ページ: 193-196

  • [雑誌論文] 遺族へのグリーフケア-「ひだまりの会」の取り組み2007

    • 著者名/発表者名
      坂口 幸弘
    • 雑誌名

      関西福祉科学大学心理・教育相談センター紀要 5

      ページ: 49-54

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中高年女性の心身医学的問題:「喪失体験」という視点から2007

    • 著者名/発表者名
      村上 典子
    • 雑誌名

      日本心療内科学会誌 11

      ページ: 169-173

  • [学会発表] 救急医療における遺族支援2007

    • 著者名/発表者名
      黒川雅代子
    • 学会等名
      第9回日本救急看護学会学術集会
    • 発表場所
      ホテル阪急エキスポパーク
    • 年月日
      2007-11-09
  • [学会発表] 救急医療における遺族支援-突然死の患者家族に対する質問紙調査をもとに2007

    • 著者名/発表者名
      黒川 雅代子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2007-09-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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