平成18年度は、下記のような学会参加や学校訪問をし、資料収集ならびに聞取を行った。 また、実践の効果についての児童・生徒自身による評価に関する聞き取り、紙上相談ピア・サポート実践の前提となる意識に関する質問紙調査などを実施した。さらに、ピア・サポートとソーシャル・スキル教育の実践評価に関するレビュー論文の準備を行った。 1.資料収集(日本国内の研究者及び実践者との意見交換・小学校等での関連資料収集) ・香川大学教育学部附属教育実践総合センター主催公開シンポジウム(香川大学11月)「いじめの実態と対応について一日本・オーストリアの比較を通じて一」を企画し開催 ・研究会(岡山県教育センター11月)参加絵文字などによるコミュニケーションについてなど ・京都・ウィーン国際シンポジウム:文化と教育(京都大学11月)「日本とオーストリアの学校における『いじめ』と教育臨床的諸問題」で話題提供 ・小教研養護部会自主研修会(鳥取1月)鳥取大学附属小中学校・金沢市立北鳴中学校からの報告 ・日本発達心理学会自主シンポジウム「キレる行動を科学する(3):現代社会の子どもたち」で話題提供 2.実践校の訪問と調査実施 ・いじめと集団主義とサポートに関する日墺比較調査(ウィーン、東京、大阪での調査) ・児童と保護者の実践評価のズレに関する調査(鳥取での調査) ・実践の効果に関するピア・サポーターからの聞き取り調査(鳥取と大阪での調査) 3.諸外国の研究者・実践者からの聞取など ・国際行動発達学会(メルボルン7月)に研究代表者・研究分担者ともに研究発表し聞取調査及び学校見学 ・日本学校教育相談学会・日本ピア・サポート学会共催『国際交流シンポジウム&ワークショップ・イン・東京』(東京8月)「よりよい人間関係をつくるコミュニケーション技法」をヘレン・カウイ教授と担当 ・ダグマー・ストロマイヤ博士からの評価手法に関する聞取および意見交換(大阪教育大学11月)
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