研究課題/領域番号 |
18530512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
瓜生 淑子 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (20259469)
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研究分担者 |
杉井 潤子 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (70280089)
清水 民子 平安女学院大学, 人間社会学部, 教授 (40046470)
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キーワード | 母親の育児意識 / 母親就労の増大 / 保育傾向 / ニュージーランド / 多様な子育て支援策 |
研究概要 |
1)3歳児を持つ親に質問紙調査を実施し、親の夜型生活の影響が子どもの生活や基本的生活習慣・行動や性格特性に与える影響について分析し、母親の就労による夜型生活の影響が保育園児の場合にも無視できないことなどを示した。この結果は、雑誌論文に掲載された。 2)長時間保育・夜間保育の親や子どもへの影響について、保育所に子どもを預ける親への質問紙調査を実施し、検討した。長時間保育児の母親が育児へのイライラ感が高い一方、子育てへの充実感も高いことなどを見いだした。これに比し、夜間保育児の母親は、父親(夫)からの家事・育児支援も多く受けていることから、予想されたほどイライラ感は大きくはないが、子育ての充実感も相対的に低めであった。 3)就学前児童や働く母親への子育て支援の方策が多様であるニュージーランドの教育省を訪ね、保育行政について情報の提供を受け、具体的にプレスクール、保育センター、幼稚園、大学附設保育センター、ブランケット協会、幼稚園などを訪問し、保育者および母親へのインタービュー調査を実施した。また、保育内容についての情報提供も受けた。さらに、カンタベリー大学幼児教育のBoyd教授を訪ね、カリキュラムなどについての情報を得た。諸外国でも就労母親の増大する中、関連施策が多様でかつ流動的な状況にある側面がとらえられた。 4)これらの結果をふまえ、母親の育児意識に影響を及ぼす、保育・教育制度および子育て支援政策動向に注意しつつ、次年度実施予定の質問紙調査の項目を検討し、原案を作成した。
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