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2006 年度 実績報告書

日本語・英語の音韻意識およびプロソディが日本人幼児の英語学習に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18530516
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

湯澤 正通  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (10253238)

研究分担者 齊藤 智  京都大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (70253242)
宮谷 真人  広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90200188)
中條 和光  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (90197632)
キーワード日本語 / 英語 / 音韻 / プロソディ / 幼児 / 学習
研究概要

本年度は,日本語を母語とする幼児にどのような英語の初期経験を与えると,その幼児の将来の英語の学習能力が高まるのかを明らかにすることを目的として,以下の研究を行った。
(1)プロソディが日本人幼児による音声言語の知覚・処理にどのように影響を及ぼすかを検討するため,プロソディの側面を操作した日本語2文字非単語反復を3〜6歳の日本人幼児に実施した。その結果,音節間の間隔の要因が非単語の反復成績に大きな影響を及ぼすことが明らかとなった。
(2)日本人幼児による英語音声の知覚・処理の特徴を調べるため,英語の非単語反復課題,および英語の1音節の反復課題を3〜6歳の日本人幼児に実施した。その結果,年齢に関わらず,2〜5音節の英語非単語の反復成績は悪く,音節数の多いほどその傾向が著しかった。それに対して,1音節の反復成績は,きわめて良かった。
(3)(2)の結果と比較するために,英語の非単語反復課題,および英語の1音節の反復課題を3〜6歳の中国人幼児に実施した。その結果,英語の1音節の反復成績は,中国人幼児よりも,日本人幼児の方が良かったが,2〜5音節の英語非単語の反復成績は,日本人幼児よりも,中国人幼児の方が良かった。
(4)(1)〜(3)の結果をふまえ,日本人幼児に対する英語音韻の訓練プログラムを作成した。訓練プログラムは,英語の音声を構成する39音を,文字,絵,動作と関連づけながら,学習する活動や,学習した音声を単語の中から見いだしたり,音声を組み合わせて単語を読み上げたりする活動を含んでいた。訓練プログラム20回のうち,今年度,8回を1〜3月に実施した。来年度は,残りの12回を実施し,訓練プログラムが幼児の英語音声の知覚・処理にどのような影響を及ぼしたのかを検討することにしている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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