研究課題/領域番号 |
18530528
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
園田 雅代 創価大学, 教育学部, 教授 (00138596)
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研究分担者 |
関田 一彦 創価大学, 教育学部, 教授 (70247279)
高野 久美子 創価大学, 教育学部, 教授 (90409772)
吉川 成司 創価大学, 教育学部, 准教授 (30191555)
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キーワード | 発達時障害 / 協同学習 / 実証研究 |
研究概要 |
3年間に渡る本研究の骨子は、協同学習が日本における統合教育の指導法としてその程度有効なのかを心理学的に検証し、実効ある指導法を求める学校現場の強い要請に応えていくことであ。その3年目である平成20年度は以下の事柄に重点を置き、かつ実行した。 1)研究対象ならびにクラスの選定 ・対象児童の障害状況について教員からの聞き取り調査、また教員への教員相談ならびにコンサルテーションなどを、1年目、2年目に引き続き、適宜実施し、研究協力校との相互理解を更に深めた。 ・学級風土検査(Q-U検査)を施行し、学級の様子ならびに各児童の様態について客観的な把握・検討を試みた。昨年度においても本調査を実施しているため、特に変化の大きかった児童、もしくは変化の見られなかった児童などを中心に、研究協力校にフィードバックし、問題についての相互理解を深める機会とした。 2)協同学習に関する、教員へのガイダンスならびに小規模ワークショップの実施 ・協同学習やソーシャルスキルトレーニングに関する研修を随時行い、教員が学級・学校で実施しやすいように便宜を図った。 ・実際の授業を随時、見学に行き、管理職・教員と適宜、意見交換を行った。 3)協同学習を学校に、特に特別支援教育に導入するにはどのような工夫が実効的か、また導入時の困難さはどういったところにあるのか、これらの問題を綿密に把握し検討するために、管理職や教員に向けた半構造化面接調査を試み、その結果の一部を国際協同教育学会において発表した。 4)わが国の教員に対して、主題についての理解を促し、かつ実践に向けての具体的な示唆が得られるよう、この分野において定評のある以下の著作の翻訳を試み、出版予定である。 R. Janny & M. E. Snell (2006) “Social Relationships & Peer SUpport 2^<nd> ed."Brookes Publishing Co 5)これまでの研究結果について専門的立場からコメントをもらい、さらに発達障害児への教育指導における重要事項を再確認するために、高橋あつ子氏(早稲田大学大学院准教授)を招いて、インテンシブ講演会を開催し、意見交換を行った。
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