研究概要 |
不登校など学校不適応が中学校に進学した後1年で急増する「中1ギャップ」の主たる要因に、小学校後半から中学校1,2年にかけての同世代との人間関係形成と維持の困難と、それに必要とされる社会的スキルの獲得不足があると仮定し、その解消にむけた、社会的スキル教育の効果を確認することが本研究全体のねらいである。 平成20年度中は、平成19年度までの研究の継続および研究完成年度として、小学校5年生から中学校1年までに継続して行った社会的スキル訓練プログラムの成果を、社会的スキル尺度(本人評定および教師評定)、学校適応尺度、学校ストレス尺度などを用いて評価し、得られたデータの解析を行った。3年間で得られた結果について、先行研究を参照しながら、考察を加えた。また、本研究の中で開発された、教室での社会的スキル授業の進め方について、教育現場に提供可能な冊子の作成をすすめた。
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