表情表出および表情認知の能力を測定するために課題を作成した。最初に特定の感情を想起する文を読み、表情を作ってもらう課題を作成した。最初に怒り、嫌悪、喜び、悲しみ、恐れ、驚きそれぞれについて各10の状況を示す文章を作成し、この文章を学生50名(男30名、女20名)に提示し、その状況時にどんな感情が起こるかを、6つの感情の選択肢の中から1つ選んでもらって、8割以上の人が特定の感情を選択した項目を選定した。この状況文とともに6つの感情を表す語を用い直接感情を示して表情表出を求める直接指示文、状況文と感情を提示して表情表出を求める状況あり直接指示文、状況文のみを提示し表情表出を求める状況指示文の3種類、全18の指示文を作った。 表情表出課題では、これらの指示文をランダムにコンピューター上に提示し、被験者自身が表出した表情をコンピューターに内蔵されたカメラにより撮影してもらう。被験者により撮影された写真を印刷し、その表情が6つの感情のどの感情を表出していると思われるか、またその強さはどの程度かについて評価してもらう。表情認知課題では、撮影した写真をコンピューター上にランダムに提示しその表情が6つの感情のどの感情を表出していると思われるか、またその強さはどの程度かについて評価してもらう。 これらの課題を大学生を被験者として実施した。結果は分析中である。
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