研究課題/領域番号 |
18530537
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
富永 大介 琉球大学, 教育学部, 教授 (00112160)
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研究分担者 |
兵頭 明夫 琉球大学, 医学部, 准教授 (40167606)
平井 誠也 長崎国際大学, 人間社会学部, 教授 (50039434)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 脳損傷 / 神経心理学的検査 / 脳画像 / 認知障害 / サイコメトリックス |
研究概要 |
脳損傷者の認知機能障害を簡易に評価するものとして、本邦ではHDS-RやMMSEが一般的に知らている。このような簡易検査は、特に、高齢者の認知機能障害の有無と程度の評価を目的としており、認知症の鑑別に非常に有効であるとされている。本報告書では、さらに、脳障害者の認知機能評価を簡に評価することを目的としたバッテリーで評価することの必要性のもとに心理検査を開発した。 本研究で開発した神経心理検査バッテリーは,従来心理学領域でよく知られている心理検査を用いてバッテリーを構成し、広汎な脳領域に起因する認知障害と、病巣性に起因する認知障害の様相を明らかにしようとした。脳障害者の認知機能障害そのものの評価が重要であると同様に、脳障害者の現在の認知の様相を素早く理解することの重要さのもとで心理検査を開発した。一般に、検査者は認知障害そのものの評価に検査目的をもつが、障害を含む、現状での認知機能全体の様相を知ることも、障害者の今を生きる、そのことを支援することの重要さを考えたとき、障害者の全体的な認知様相の理解がさらに重要になってくる。 本検査の開発の第2の目的は、現在の神経科学の成果を取り入れて、心理検査の評価と解釈を行なうためにMRI、SPECT等の脳画像を積極的に導入することであった。今までの認知機能検査は、脳の構造的、機能的に障害と無関係に、心理学的概念のもとに作成された。しかし、invivoの状態で脳の活動をみることができるようになってきたことから、心理検査による評価と脳画像との対応関係の評価を試みた。
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