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2006 年度 実績報告書

慢性疼痛患者に対するマインドフルネスに基づく集団認知行動プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18530538
研究種目

基盤研究(C)

研究機関琉球大学

研究代表者

伊藤 義徳  琉球大学, 教育学部, 講師 (40367082)

研究分担者 赤嶺 智教  琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (40437984)
キーワードマインドフルネス / creative hopelessness / willingness / 呼吸集中エクササイズ / 心配エクササイズ / 視覚刺激 / 苦痛耐性 / あきらめ
研究概要

マインドフルネスの効果をもたらす構成要素を明らかにするため,Arch & Craske(2006 Behaviour Research and Therapy,44,(12),1849-1858.)の研究を参考に,マインドフルネスはwillingnessとcreative hopelessnessのどちらをもたらすかを実験的に検討した。25名の大学生が呼吸集中エクササイズ(7名;BE)群,心配エクササイズ(9名;WE)群,非集中エクササイズ(9名NE)群に分けられた。参加者は,15分のそれぞれのエクササイズの前後にネガティブ,ポジティブ,ニュートラルな映像刺激を鑑賞し,それぞれの刺激ブロックごとに,情動的反応を測定した。さらに,エクササイズ後にはcreative hopelessnessとwillingnessの程度が測定された。creative hopelessness課題は,ネガティブ映像鑑賞の際に,解決困難課題をクリア出来れば映像が停止する,という状況下で,解決困難課題の試行数が測定された。Willingness課題は,creative hopelessness課題で呈示されたネガティブ映像と非呈示スライドを混ぜた一連のスライドに対する再認課題であった。その結果,いずれもエクササイズ後に,BE群はNE群と比較して,ネガティブ刺激に対してより中性的に反応し,WE群は他の2群と比較して中性的刺激に対してよりネガティブに反応することが明らかとなった。また,BE群とNE群はWEを行ったものよりも,creative hopelessnessが高いことが示された。Willingnessにおいては,各群に差は見られなかった。マインドフルネスエクササイズは,willingnessよりもむしろcreative hopelessnessを高めることで効果を発揮する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 図書 (2件)

  • [図書] スピリチュアリティの心理学2007

    • 著者名/発表者名
      安藤 治
    • 総ページ数
      293
    • 出版者
      せせらぎ出版
  • [図書] 感惰研究の新展開2006

    • 著者名/発表者名
      北村英哉
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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