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2007 年度 実績報告書

高校生に対する心の健康教育プログラムの関発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530547
研究機関明治大学

研究代表者

岡安 孝弘  明治大学, 文学部, 教授 (40224084)

キーワード教育素心理学 / 健康開発
研究概要

前年度に行った,高校生および高校教師のストレスマネジメント教育に対する知識やニーズに関する調査結果,および高校生のその知識やニーズとストレッサーの経験頻度,ストレスコーピングおよびストレス反応との関連性に関する以下のような調査結果を論文として公表した。(1)生徒も教師もストレスに関する基本的な知識はある程度備えていること,(2)心理教育プログラムに対するニーズは生徒,教師ともに非常に高く,特にストレスをコントロールするための方法を身につけたいというニーズが高いこと,(3)ストレスに関する知識が豊富で心の健康教育に対するニーズが高い生徒ほど高いストレス状態にあること,(4)ストレスに関する知識の低い生徒は回避的コーピングを用いることが多く,ニーズの高い生徒はサポート希求や努力などの問題解決志向のコーピングを用いる傾向が高いこと,などが示された。
この調査に加えて,高校生の対人関係場面における認知の偏りとストレス反応との関連性に関する調査を実施した。これについては現在データを詳細に分析中であるが,現時点では,認知の歪みが高いほど友人関係のストレッサーを多く経験しており,抑うつや不安が高いという傾向が認められている。
また,これらの調査結果を踏まえて,高校の教育相談担当教師と協同して,対人的な認知の偏りの修正や対人的ストレスコーピングの習得などを要素として含めた心理教育プログラムの素案をまとめる作業を行っており,近日中に実践を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 高校生に対する心理教育プログラムのニーズ調査2008

    • 著者名/発表者名
      岡安 孝弘
    • 雑誌名

      明治大学人文科学研究所紀要 62

      ページ: 15-29

  • [雑誌論文] 日本語版Social Phobia and Anxiety Imuentory for Childrema開発の試み2008

    • 著者名/発表者名
      石川・美和・笹川・佐藤・岡安・坂野
    • 雑誌名

      行動療法研究 34

      ページ: 17-31

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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