研究課題/領域番号 |
18530552
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
島井 哲志 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (30136973)
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研究分担者 |
山崎 久美子 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (30200653)
大芦 治 千葉大学, 教育学部, 助教授 (30289235)
大竹 恵子 東北学院大学, 教養学部, 助教授 (70405893)
中山 健夫 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70217933)
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キーワード | 臨床健康心理学 / アセスメント / 成人用ツール / リスク・ファクター / 抑うつ / アレキシサイミア / レジリエンス / 敵意・攻撃性 |
研究概要 |
タイプAや、がん性格(タイプC)やペシミズム、ハーディネスなど身体的疾患のリスク・ファクター(あるいは、その対概念としてのプロテクティブ・ファクター)となりうる心理学的な特性は、臨床健康心理学の主要な研究テーマとなっている。本研究は、これらの心理学的な特性および関連する特性を、簡便でかつ信頼性・妥当性をもってアセスメントするツールを開発し、実際の健康相談、健康診断などの臨床的な現場で役立てるとともに、公衆衛生学、疫学調査に応用することをめざしたものである。本年度は、まず、研究論文や学会発表などで関連する研究から、アセスメントすべき概念の必要性を比較検討し、そこから概念を抽出する作業を行った。そして、既存の(主として研究用の)質問紙の項目を収集し、データベース化することで、それらを再検討し、項目の選択、試作版の作成を行った。まず、作成するアセスメント・ツールが扱う健康心理学関連の特性概念の精査と抽出を行い、10の特性概念を選択した。すなわち、抑うつ、アレキシサイミア、レジリアンス、敵意・攻撃性、ユーモア、楽観性、タイプC性格、sense of coherence、バーンアウト、ハーディネスである。次に、これらの抽出された概念を測定するための研究用のアセスメント・ツールの収集を収集した。抑うつでは、CES-D、SDS、BDI-IIという代表的な3尺度について項目を収集した。同様に、アレキシサイミアでは、MMPI-As、SPSS、TAS-20、Galexを収集した。同様に他の概念についても尺度項目をできるだけ収集した。そして、収集した項目をデータベース化して、それぞれの項目で検討されている内容にしたがって分類して、代表的な内容を区分した。これにしたがって、小集団での予備的調査によって、本研究で作成するアセスメント・ツールの質問項目の構成を検討した。
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