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2008 年度 実績報告書

身体動作表現の映像美に関する実験心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530571
研究機関立教大学

研究代表者

前田 英樹  立教大学, 現代心理学部, 教授 (20181589)

研究分担者 長田 佳久  立教大学, 現代心理学部, 教授 (00133455)
鈴木 清重  立教大学, 現代心理学部, 助教 (30434195)
キーワード感覚・知覚 / 映像美
研究概要

年度計画に従い事例研究、実験的研究、実験的制作、およびデータベース化の作業を継続した。
事例研究特殊編集作品の分析に加え、1950年代の日本映画を分析対象に加えた。また、映画監督によるCM作品の収集を行い、分析に着手した。音楽ビデオクリップの作品収集では、作品中の被写体や美術が類似する複数の異なる制作者の作品が国内外に存在することがわかった。類似の被写体であっても、編集技法の違いによって動作の知覚と美的評定が変化するか、比較検討に着手した。
実験的研究これまで得られた実験結果をまとめ、理論的考察を行った。実験結果に基づき、従来の知覚心理学の研究では考察されてこなかった「事象の体制化」という新しい概念を考察し、動画像系列の知覚体制化理論の概要を再検討した。検討された理論的枠組みに沿って、これまで収集した事例を分類し考察した。これまでの研究で動作の未完了性が動画像間の連続性を促進する可能性が示唆されてきたが、未完了性と連続性は「事象」が本質的に備える「時間性」の具体的事例であると考えられる。
実験的制作表現技法の教育現場で本研究の経過に基づく身体動作の表現技法について解説を行った。実作演習を通じて、「美しい」動作表現を実際に低資源で制作できる方法を検討した。特に、照明と背景の条件を変化させ、同様の身体動作を撮影した。さらに武術をはじめとする種々の身体動作を撮影し、身体動作表現の事例を蓄積した。
以上の成果を学内外のコンテンツ制作事業へフィードフォワードするべく、事例作品のデータベース化作業と、表現技法を供覧する映像集の制作を継続した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 動画像系列の知覚体制化理論-映像をつくる行為みる行為-2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木清重
    • 学会等名
      日本心理学会第72回大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2008-09-19
  • [図書] 映像と身体-新しいアレンジメントに向けて-2008

    • 著者名/発表者名
      前田 英樹, 他
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      せりか書房

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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