幼稚園教育において幼児期にふさわしい生活が保障されるための、「遊び」を通した「学び」の過程をとらえた教育課程および指導計画のありかたを探ることを目的とする。具体的には以下の3点について明らかにする。第一に、幼稚園教育におけるカリキュラム・指導計画について、保育現場がかかえる諸問題を、保育施設の変化という点、保育者によるカリキュラム・指導計画の理解に見られる問題(特に発達観、保育観、幼児観)から明らかにする。第二に、真の「遊び」を通した「学び」の過程をとらえた計画、保育現場で保育者の発達理解に支えられ、保育実感と結びついた計画のあり方を提示する。第三に、保育者の専門性向上について、保育者の成長過程と現職研修のあり方、保育者養成のあり方の二つの方向からアプローチをする。
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