研究課題
基盤研究(C)
研究目的:本研究は、学習意欲向上のための「良質評価モデル」を開発・実施し、それにそって作成した調査用紙により調査を実施し、小学生高学年の児童を対象に学習意欲の向上に関する複数め異なるデータを採集し、そのモデルによる学習効果の有意差検定と質的学習効果の実証を行うことにした。研究方法;まず、「確かな学力」を定義し、それが児童の学習意欲、思考および論理力、基礎基本の習得の3要因から構成されることを明示した。まず、学習意欲、思考・論理力、基礎基本をそれぞれ定義し、それらはそれぞれ10項目の質問項目を試作した。予備調査により、それらの項目内用の不適切さをチェックし、本番用を決定した。それが、教師用、児童個人用、児童友人用の3種類を作成し、小4年生を対象に試験的に実施し、最終の調査用紙を作成した。これらにより、学習意欲について、学習者本人、友人、教師の3つの視点から、一人の児童個人の学習意欲がデータにより評価される。さらに質的方法として、1名の観察対象児童に対して、普段の日常行動と態度を学習意欲という視点から、質的方法による印象データとして記述することを求めた。当然、個人情報と人権への配慮を怠りなくおこなった。結果;学習意欲の自己評価は、全体的にみて自己に甘く、他者評価に厳しいものだった。教師の評価は予想通り概して、穏当で肯定的評価を下していた。本人は性格によるのか、まちまちであった。得られた知見;上記のようにこの方法は厄介だが、意欲評価においては有効な手段の1つとして確認できた。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)
筑波教育学研究(筑波大学教育学会 発行) 6
ページ: 76-77
Tsukuba Educational Research Study vol.6
教育実践学研究(日本教育実践学会発行) 9-1
ページ: 29-37
Study of Teaching Practices vol.9, no.1
Translated in Japanese. Translated by M. HIRAYAMA and other professors
ページ: 1,208