研究課題/領域番号 |
18530613
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
長畑 実 山口大学, エクステンションセンター, 教授 (70379923)
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研究分担者 |
吉村 誠 山口大学, 教育学部, 教授 (70141116)
辰己 佳寿子 山口大学, エクステンションセンター, 准教授 (80379924)
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キーワード | 地方分権 / まちづくり / 社会教育 / 学社融合 / コミュニティ・スクール / 地域生涯学習システム |
研究概要 |
本研究は、防府市教育委員会との連携協定に基づき、学校、PTA、公民館、地域住民の連携・協働のネットワークづくりを核とした住民主体の地域生涯学習システムの構築を目的とした実証的調査研究である。研究の最終年度である19年度においては、初年度の重層的な研修支援活動、ネットワーク構築支援活動、住民及び学校・公民館等への各種アンケート調査活動の成果を踏まえ、学校、PTA、公民館の連携・融合事業、システム構築事業の評価に係るアンケート調査を行うとともに、代表的な地区を事例として関係者へのヒアリング調査を行い、全体の調査結果の分析をもとに地域生涯学習システムのモデルについて検討した。また、これらの成果の一端は、日本社会教育学会第54回研究大会において「地域生涯学習システム構築の現状と課題-防府市における取り組みを事例として-」と題して研究発表を行った。 19年度の成果としては、第一に、連携協定書に基づく多様な取り組み(研修会、合同担当者会議等による情報共有、学習交流、研究協議)が、関係する各主体(学校、PTA、公民館、地域協議会)の意識改革をもたらし、多くの地区で学社連携・融合の取り組みが着実に拡大していることが明らかとなったことである。第二に、2年間の実証的な調査研究活動を通して、地方自治体における学校・家庭・地域の連携を核とした新たな地域生涯学習システムモデルの必須条件を明らかにすることができたことである。第三に、2年間の調査研究活動の成果を最終報告書「防府市における地域生涯学習システム構築に関する調査研究報告書」として取りまとめ、関係機関に配布を行ったことである。
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