研究課題/領域番号 |
18530616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
折田 悦郎 九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (10177305)
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研究分担者 |
有馬 學 九州大学, 大学院比較社会文化研究院, 教授 (80108612)
新谷 恭明 九州大学, 大学院人間環境学研究院, 教授 (10154402)
藤岡 健太郎 九州大学, 大学院人文科学研究院, 助手 (00423575)
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キーワード | 日本史 / 高等教育 / 教育史 / 学徒出陣 / 大学史 / アーカイヴス |
研究概要 |
いわゆる学徒出陣・動員に関しては、それがまさしく国策であったことから、最初は制度史・政策史研究として始まった。しかし、近年ではより個別の大学の事例に沿った研究もなされるようになってきた。『東京大学の学徒動員・学徒出陣』(東京大学出版会、1998年)をはじめ、明治、大谷、拓殖、立教、京都大学等から各個別の研究が出されている。この事実は、これらの大学における大学アーカイヴズの活動とも無関係ではないが、ただ多くの大学の場合、基本資料である動員・応召者等の調査は、まだまだ不十分なところも少なくない。 本年度の目的は、このような状況を踏まえて、九州大学内外における資料調査(含予備調査)を行うことにあったが、このうち先ず基本となる応召者の確認作業では、九州大学大学文書館・本部事務局所蔵資料や、各部局「同窓会名簿」等の調査を行った。この結果、昭和18年12月のいわゆる「学徒出陣」だけではなく、それ以前に遡って千数百人の応召を確認することができた。次年度はこれらのデータをもとにして新たな分析を行いたい。 なお本年度は、以上の調査のほかに、研究協力者の藤岡健太郎「学徒勤労動員除外と科学研究動員-九州帝国大学の事例を中心に-」の発表も行った。同論文はその題名が示すように「科学研究動員」について考察したもので、従来ほとんど論じられて来なかった分野の専論である。
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