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2007 年度 実績報告書

ロシア連邦における教育水準の向上を図る学校評価と教育課程評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530623
研究機関藤女子大学

研究代表者

高瀬 淳  藤女子大学, 人間生活学部, 准教授 (00274035)

キーワード教育学 / ロシア連邦 / 学校評価 / 教育課程
研究概要

本研究は、「学校教育の質を高めることに役立つ学校評価や教育課程評価とは如何なるものか」という問題を探るため、ロシア連邦における、(1)個々の学校の諸活動と成果についての評価(学校評価)並びに(2)教育課程の実施と成果についての評価(教育課程評価)を研究対象として取り上げ、それに関する現行法制を教育改革の動向や教育行政制度(学校の管理運営や教員評価を含む)の全体像を踏まえて総合的に分析し、その構造と実態を明らかにすることを目的としている。
平成19年度には、サンクトペテルブルグ市並びにレニングラード州において教育行政担当者や校長・教員に対する聞き取り調査を行い、学校評価並びに教育課程の実施状況を明らかにした。注目されるのは、いずれの地域・学校でも連邦の統一試験の結果を重視している点である。この統一試験は、A基礎的な問題、Bやや応用的な問題、C応用的な問題から成り、当該校の教員等が全く関わることができない状況下で統一試験センターの担当者が学校に出向いて実施される。AとBが教育課程基準で到達が求められているレベルの出題であるのに対して、Cが習得した知識・技能を「活用」する能力を測ろうとする出題である。ロシア連邦では伝統的に基礎基本の習得に力点が置かれてきたが、Cの問題の適切性については今後も検討されるべきと考えられつつも、国際的な動向も踏まえCで問われる「活用」する能力の育成が必要であるとの認識で概ね一致している。具体的には、視聴覚教材やICTを利用した授業が積極的に取り入れられている。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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