研究分担者 |
山田 礼子 同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
松本 敏史 同志社大学, 商学部, 教授 (90140095)
竹廣 良司 同志社大学, 経済学部, 教授 (50278462)
余語 真夫 同志社大学, 文学部, 教授 (90247792)
柴内 康文 同志社大学, 社会学部, 准教授 (60319457)
|
研究概要 |
本研究では,教育重視型の産学協同の可能性とその社会的意義を明らかにし,新たな産学協同に対する分析・評価プログラムを開発することを目的としている。平成19年度においては,すでに実施している産学協同に関する実態調査を分析するとともに,それらの結果について研究会等で議論を重ねている。 (1)産学協同プロジェクトの実態調査:同志社大学ローム記念館で実施されている産学連携によるプロジェクト活動とそこに参加する学生,および同志社大学に設置されているプロジェクト科目の登録学生を対象に,産学協同プロジェクトを通じて生じる成長や変化の課程についてアンケート調査を実施し,昨年度ローム記念館のプロジェクト活動を対象に実施した調査データとあわせて分析を行っている。また,研究会などでプロジェクトに参加している企業の担当者などと意見交換を行っている。その中で,プロジェクト活動に参加する学生の参加意欲や動機づけの持続,役割に対する責任の遂行をいかにして達成するかという課題が指摘されている。 (2)産学連携教育に関する意識調査:昨年度末に実施した企業労働者を対象に産学連携教育に関する意識調査の結果について議論を重ねた。教育重視型の産学連携の周知度は15%にとどまり,産学連携の取組みの発展に課題がうかがえる。一方,企業労働者は,大学教育の中で育成されるべき能力として「企画立案能力」「ディスカッション能力」「自主性」「プレゼンテーション能力」「課題発見能力」を重視する傾向が見出された。現在,この調査のより詳細な分析を行うとともに,プロジェクト型教育の中でこれらの能力の育成方法について検討している。 (3)評価基準・分析手法の開発:異分野間での議論を深め,各専門領域における評価・分析の手法を援用しつつ,産学協同プロジェクトの評価基準・分析手法の開発に取り組んでいる。
|