(1) 本研究は、教育重視型の産学協同の可能性とその社会的意義を明らかにし、新たな産学協同に対する分析・評価プログラムを開発することを目的としている。 (2) 本研究では、主として次の4本柱を中心として、研究を行ってきている。 (1) 国内外の事例調査研究教育重視型の産学連携の取組みについて、国内国外を問わず、さまざまな事例を検索している。この中には、短期海外滞在型教育プロジェクトも含まれている。 (2) 同志社におけるプロジェクト型教育の実態調査・分析同志社ローム記念館プロジェクトおよび同志社大学プロジェクト科目に関する調査および分析。 (3) 評価基準・分析手法の開発本研究の特長として、教育学の領域の研究者だけでなく、まったく領域を異にする研究者でありながら、このテーマについて強い関心を有するメンバーが含まれていることが指摘できる。そのメンバーの各専門領域における評価・分析の手法を援用しつつ、異分野間での議論を深めている。 (4) 産学連携教育に関する意識調査とその評価一般の人びとに対する意識調査と、同志社ローム記念館プロジェクトおよび同志社大学プロジェクト科目に係わっている学生・教職員・企業人の意識に関する情報を収集するとともに、それを評価し、一定のまとまりを形作る。 (5) プログラム成功のための要因分析最終的には、成功の要諦および失敗の本質を解明することを目的としているので、産学協同プロジェクト型諸活動における若い人たちの人材育成のコアになる部分を明らかにする。
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