近世日記史料に依る子育て文化の総合的研究--時期・階層・地域性の解明に向けて

2008 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 18530642
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 教育学
• 研究機関: 和光大学 (2007-2009); 埼玉県立大学 (2006)
• 研究代表者: 太田 素子 和光大学, 現代人間学部, 教授 (80299867)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: 近世日本 / 日記 / 子ども / 子育て / 親子関係 / 嬰児殺し / 家の継承 / 成育儀礼

研究概要

本研究の課題は、公刊されている近世日記を収集し、子育て意識と子育ての習俗が明らかになるような特徴を日記の中から抽出して、17~19世紀日本の子育て文化について、階層差、地域差を抽出しようとするものである。
これまで筆者は地域を限定して古文書の発掘整理をともなうフィールド研究を行いつつ、日記の分析をおこなってきた。しかし上記のような目的から、今回は数多くの日記を分析する点に力点をおき、そのなかで4年間に7点前後の重点的な日記の理解のために必要な範囲でフィールド研究を行なおうと考えている。

研究成果

• [雑誌論文] How Children Learned to Read and Write in Eighteenth- and Nineteenth- Century Japan、(Richard Rubinger ed.) (2008)
  • 雑誌名: Report of the Indiana Conference on Literacy in Japanese History , Translation Series No.3 ページ: 53-62
• [雑誌論文] 江戸時代における人口制限と社会 (2007)
  • 雑誌名: 環(藤原書店) 春号
• [雑誌論文] 家父長から「賢母」へ-近世武家社会における父と母の関係史 (2007)
  • 雑誌名: 歴史評論 第684号 ページ: 2-15
  • 査読あり
• [雑誌論文] <子育て文化の比較史>によせて『幼児教育史研究』創刊号 (2007)
  • 著者名/発表者名: 宮沢康人、小玉亮子ら
  • 雑誌名: 幼児教育史学会設立総会
  • 査読あり
• [雑誌論文] 近世自叙伝・回想記の中の親子関係と子育て文化 (2006)
  • 雑誌名: 湘北紀要 27号 ページ: 37-52
  • 査読あり
• [雑誌論文] 『継声館日記』にみる近世在郷町の識字状況
  • 雑誌名: 和光大学現代人間学部『現代人間学部紀要』 第2号 ページ: 163-176
  • 査読あり
• [学会発表] 人間形成の社会史におけるイエ (2009)
  • 学会等名: 九州大学大学院人間環境学学群コロキウム『イエと人間形成』提案
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2009-02-16
• [学会発表] How Children Learned to Read and Write in Eighteenth- and Nineteenth- Century Japan (2007)
  • 学会等名: The Indiana Conference on Literacy in Japanese History
  • 発表場所: Indiana University
  • 年月日: 2007-11-03
• [学会発表] <子育ての歴史>研究の課題と方法をめぐって (2007)
  • 学会等名: 日本教育史学会
  • 発表場所: 謙堂文庫
  • 年月日: 2007-06-23
• [学会発表] The childhood in autobiographies written in Tokugawa era Japan ; Diversity and decline of human building in community (2007)
  • 学会等名: The II International Conference on Community Psychology on Risbor
  • 年月日: 2007-06-03
• [学会発表] 回想の中の幼年期/自叙伝による教育史研究の可能性 (2006)
  • 学会等名: 幼児教育史学会
  • 発表場所: 上智大学
  • 年月日: 2006-12-05
• [図書] <育つ/学ぶ>の社会史、自叙伝から (2008)
  • 著者名/発表者名: 小山静子, 他
  • 総ページ数: 24-79
  • 出版者: 藤原書店
• [図書] 子宝と子返し/近世農村の家族生活と子育て (2007)
  • 著者名/発表者名: 太田素子
  • 総ページ数: 49-160
  • 出版者: 藤原書店