研究課題/領域番号 |
18530643
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 樟蔭東女子短期大学 |
研究代表者 |
瀧川 光治 樟蔭東女子短期大学, 生活学科, 講師 (40340939)
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研究分担者 |
無藤 隆 白梅学園大学, 子ども学部, 教授・学長 (40111562)
岡本 拡子 高崎健康福祉大学短期大学部, 児童福祉学科, 助教授 (80309442)
砂上 史子 千葉大学, 教育学部, 助教授 (60333704)
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キーワード | 保育 / 保育内容 / 環境性 / 多様性 / 一体性 / 表現性 / 発達 / 構造化 |
研究概要 |
(1)個々のフィールド調査とその分析 本研究は保育内容論の構築、「保育内容」の構造化が目的であるので、そこに無藤(2005)の「保育の4原則」を1つの軸として「物」の役割の教材論、構成遊びの認識論的・人間関係論的アプローチ、応用発達心理学アプローチによる分析を取り入れることによって、「人とのかかわり」「物とのかかわり」の教材性、またそのことによって育つものは何であるのか(発達の流れはどうか)を明らかにした。 (2)文献調査:1990年以降の日本の保育系学会および近接関連学会の大会発表論文集および機関誌から保育内容論、保育構造論に関するもののレビューおよび分析 1990年以降の日本の保育系学会および関連学会の大会発表論文集および機関誌から保育内容論、保育構造論に関するもののレビューおよび分析を行う。保育の質というのは、保育を実践する保育者の質(保育観)と同値ではないにしても、かなりの部分が重なりあうものであり、それは、保育者自身が持つ「ミクロ」な視点での保育内容の構造論である。それは、フィールド調査に基づくビデオ分析からもある程度は明らかにされることであるが、学会において発表されたもの、学術論文として掲載されたものを、それぞれのフィールド調査に応じてレビューし分析することによって、それぞれの4人の個々の視点から、少しマクロな構造論が個々に構築をするための補助資料として検討中である。 (3)戦後の保育構造論についての検討および分析 資料収集・第1次分析については、研究代表者・瀧川が行い、(4)の研究会・自主シンポジウム時に「戦後の保育構造論」の討議を行い、4人で第2次分析を行う。そのことによって、本研究成果を戦後の保育構造論の中での位置づけをはかり、それらの構造論の歴史的分析を踏まえ、保育現場のフィールド調査に基づいた保育実践から立ち上がる保育内容論の構築を行いつつある。
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