平成19年度は、海外調査として、ESADEビジネススクール(スペイン・バルセロナ市)、IMDビジネススクール(スイス・ローザンヌ市)、サウスオーストラリア大学マネジメントスクール(オーストラリア・アデレード市)、ジョージタウン大学社会言語学研究科(アメリカ・ワシントンDC)を訪問し、主に国際MBAプグラム担当教職員を対象にヒアリング調査を実施した。特に、ESADEビジネススクールでは事務職員の国際化対応についてディレクターレベルの職員を対象にヒアリング調査をおこない、IMDビジネススクールでは、エグゼクティブ教育プログラムのカリキュラムデザインおよびその構築について副学長を含む8名の教職員に対してインタビューをおこなった。またIMDビジネススクール滞在中は、一日10時間に及ぶエグゼクティブ・プログラムに3日間出席した。サウスオーストラリア大学マネジメントスクールでは、教職員に対する評価制度、学内イントラネットをもちいたFD/SDプログラムの導入とその実施についてヒアリングし模擬研修に参加した。また、専攻長に対する2日間に及ぶヒアリング調査を通して、プログラム財政再建の経緯を理解することができた。ジョージタウン大学では社会言語学領域(異文化コミュニケーション)の多国籍・多文化経営組織への応用研究をおこなっている研究者に対してヒアリング調査を実施し、異文化コミュニケーション問題が経営問題に発展するプロセスについてインタビューと意見交換をおこなった。またその際、フィラデルフィア市においてランカスター大学マネジメントスクール(イギリス)およびヘンリー経営大学院大学(イギリス)からの研究者と多文化経営に関する共同研究の打合せを実施した。
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