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2008 年度 実績報告書

植民地下朝鮮からの女子内地留学生の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530651
研究機関岐阜大学

研究代表者

太田 孝子  岐阜大学, 留学生センター, 教授 (00293580)

キーワード高等女学校 / 内地留学 / 植民地教育 / 新女性
研究概要

植民地下朝鮮にあった高等女学校を卒業後、内地に留学した朝鮮人女子学生の実態調査に焦点を当て、留学体験者に補足インタビューを実施するとともに、関連する諸文献・統計資料等の収集を行ない、本研究最終年のまとめに努め、以下の実績を得た。
1. 京畿女子高等女学校卒業生及び同校元教師へのインタビュー結果を、研究代表者は『海峡を越えて-京畿高等女学校の思い出』(2008年9月、春風社)としてまとめ出版した。
2. 植民地における高等女学校教育の実態を小・中学校の教育と比較するため、柳宗鎬『僕の解放前後1940-1949』の日本語訳を行ない、刊行した(白燦訳、太田孝子日本語校閲、2008年10月、春風社)。
3. 明治から始まった日本人女性の留学の歴史を,女子内地留学生と比較するため、連携研究者は『つながりあう知』(2009年3月、春風社)にまとめ、出版した。
4. 淑明高等女学校学校史(『淑明70年史』)の1906年〜1953年、及び年表の全訳を完成し、研究テーマに該当する内容の検討・協議を重ねるとともに、すでに翻訳済みの同校『淑明90年史』とも比較し、同校の学校史の概要を詳細に把握した。(韓国における反日感情の動きは、学校史の記述にも如実に反映し、記述にかなりの相違がみられる。)
5. 女子美術学校に留学後、誠信女学校及び誠信女子実業初級大学(現・誠信女子大学)を創設した李淑鍾の伝記を翻訳し,李淑鍾の留学体験と帰国後の社会参加の在り方を検討した。
6. 誠信女学校史(『誠信25年史』)を翻訳、同校の教育目的、教育内容、卒業生の進路等を把握し、すでに翻訳済みの諸女学校と比較・検討した。
7. 大邱高等女学校、金泉高等女学校卒業生各1名にインタビュー調査を実施し、女学校教育の回想、卒業後の進路(福岡女子専門学校)と同校の教育内容、朝鮮生まれの日本人にとっての「内地」での学校生活に関する具体的証言を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 図書 (3件)

  • [図書] つながりあう知2009

    • 著者名/発表者名
      福田須美子
    • 総ページ数
      247
    • 出版者
      春風社
  • [図書] 海峡を越えて-京畿高等女学校の思い出2008

    • 著者名/発表者名
      太田孝子
    • 総ページ数
      206
    • 出版者
      春風社
  • [図書] 僕の解放前後 1940-19492008

    • 著者名/発表者名
      柳宗鎬, 白燦訳, 太田孝子日本語校閲
    • 総ページ数
      375
    • 出版者
      春風社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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