通信制大学院を設置する修士課程22校(放送大学を含む)、博士課程8校、専門職学位課程1校に対して、以下の調査研究を実施した。 1基本データの収集:通信制大学院の設置状況・入学者数・在籍者数・修了者数、入学者選抜方法と実施状況、授業および研究指導の実施方法、入学者および修了者のプロフィールなどのデータを収集した。 2設置大学院への訪問調査(教職員対象のヒアリング):東北(1校)、関東(1校)、中部(3校)、近畿(4校)、中国(1校)、九州(1校)、および平成20年4月開設の2校への訪問調査を実施した。 3スクーリングおよび論文発表会等の行事への訪問調査:中部(3校)、九州(1校)の大学院が実施するスクーリング、修士論文発表会等の行事に参加し、その実施方法等を調査した。 4学生に対するアンケート調査の実施:質問項目は、(1)基本事項、(2)メディアについて、(3)学習の状況について、(4)通信制大学院に関する意識。通信制大学院を設置する23校(放送大学を含む)に依頼し、協力を得られた12校の平成19年度の全在籍者を対象に調査票を配付し、513件の回答を得た(回収率39.8%)。また、その集計、分析を行った。 5研究成果の公表:上記の研究によって得られた知見を、日本生涯教育学会第27回大会(「大学改革と生涯学習-社会人の再教育機能を中心に-」平成18年10月、常磐大学)および日本高等教育学会第10回大会(「『通信制大学院』の現状と課題-通学制と通信制のボーダーレス化の中で-」平成19年5月、名古屋大学)で発表した。
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