本実績報告書は、平成18年〜20年度科学研究費補助金基盤研究(C)における3年次計画の最終年度の第3年次のものであり、以下のような研究活動を実施し実現することができた。 第1に、造形美術教育における現状の把握と問題点や課題を明らかにすることを継続して研究してきた。具体的には、大学生を対象にした造形美術教育に関する実態調査を継続的に行ってきている。また、山形県内の造形美術教育の先生方の造形教育の研修会や山形県造形教育連盟の研究協議大会等に講師として参加し、直に学校教育現場の現状や課題を知ると共に、充実した研究協議が行うことができた。 第2に、実践的な研究対象として、学校教育現場における造形美術教育の実際の授業の記録に着手してきた。実際に小学校における「図画工作」や中学における「美術」の授業を観察し、VTRに記録することで、客観的に指導方法を考察すると共に、必要となるコンテンツの要素が明らかになると考えた。具体的には、山形大学附属小学校及び中学校、お茶の水女子大学附属小学校の造形美術旧育担当教師の協力を得て実施することができた。さらに昨年度に引き続き山形市立滝山小学校や東根市立長瀞小学校の研究授業に関わり「図画工作」の授業をVTR記録し考察することができた。この研究授業のVTRデータは、研修システムの重要なコンテンツになり得ると考える。 第3に、今年度は、本研究における研究計画の最終年度であり、今まで研究計画3年間の研究の成果を研究成果報告書にまとめて発行することができた。
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