実態調査の結果考察などから現在の学校教育における造形美術教育の象状と問題点及び課題をあらためて明らかにすると共に、既存のインターネットの具体的な検証から教員の研修システムとして必要なコンテンツの要素を確認することができた。最も大きな研究成果としては、造形美術教育の在り方に大きな影響を及ぼす「潜在的なカリキュラム」の存在に着目し重要なコンテンツとして帰着できたことである。その存在を教師自身に理解させ意識の上に教育実践させることは教員研修システムの構築において不可欠な重要事項となる。しかしながら「潜在的なカリキュラム」の確認は容易でなく今後の大きな課題として残った。次の研究目標としては、学校教育象場に有効に働くような実践的な研修システムの実働化である。
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