研究概要 |
平成18年度は4カ年計画の初年度として,(1)行動的翻訳による教材作成,(2)個別式「e-支援」システムの開発を主たる目的として研究を進めた。 (1)行動的翻訳による教材作成 個別式「e-支援」システムで稼働させるコンテンツを作成するため,漢字の書字行動を獲得させるための指導法,及び英単語のスペリングを高めるための指導法の開発を行った。スペリングのための指導法開発では,先行研究に基づきスペリングのモデルを活用すること,フェイディング法を併用することの2点を新たに付加することにした。AD/HDの児童生徒を対象とした漢字の書字指導は,これまでの対象児に対する指導の継続となった。 (2)個別式「e-支援」システムの開発 今年度は従来開発してきた漢字の書字指導,読字指導のためのソフトウエアを個別式「e-支援」システムで稼働させられるようソフトウエアの再開発を行った。名称は「Web学習支援教示システム」である。これはソフトウエアの再開発とサーバーで構成されている。ソフトウエアの基本的な原理には変更をともなわなかったが,指導画面から結果(データ)処理への反映がうまく作動しないことが影響しe-ラーニングとして予備的に稼働させるまでには至らず,平成19年度もソフトウエアの再開発を継続して行っていく予定である。 また,本研究の先行研究に位置づく報告を国際行動分析学会で報告した。
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