ICTの活用を美術教育に対応させる研究として行っている。 現代社会の生活の中でパソコン活用を含め、映像メディアを活用した機器の扱いは広く、利用されている。本研究では、インターネットを活用した、美術の授業を考え、今日の学校教育の重要な問題である不登校についての対応を行っている。地域の教育委員会(熊本県山鹿市)と共同で不登校との対応を考え、e-ラーニングによる美術の授業を行った。授業内容のコンテンツは、ネット上で見て、作品制作が可能なように作成し、さらにテレビ電話を使い、毎時間授業の様子、種々の対話、作品鑑賞などを行った。 今年度は、主に、中学校用の授業コンテンツ(熊本大学附属中学校の協力)を作成し、e-ラーニングに対応できうるような改良を重ね、不登校への対応、実施をおこなった。 具体的実践として、4月から11月にかけて不登校支援室等(熊本県山鹿市)にて事前調査、教材開発・改良、現地での対面授業を行った。12月から3月にかけて、毎月、山鹿市と熊本大学をネットで結びe-ラーニングによる美術の授業を行った。授業用具・材料については、現地にあらかじめ郵送し、現地では現地の職員と不登校生徒が待機、大学では、教員が待機(場合によっては学生も含む)、定時にお互いネット上でテレビ電話で対話をしながら、コンテンツを見ながら授業を進めていくことを行った。ICTの可能性と美術教育、不登校への対応を重ね、学校に行けない生徒にも、その生徒に応じた場、時間での授業の展開と、美術を通じた情感の育みを目的とし、実践を行った。
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