研究課題/領域番号 |
18530725
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研究機関 | 盛岡大学 |
研究代表者 |
小口 祐一 盛岡大学, 文学部, 准教授 (70405877)
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研究分担者 |
春日 菜穂美 盛岡大学, 文学部, 教授 (80208826)
武田 正司 盛岡大学, 文学部, 准教授 (10216905)
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キーワード | 統計教育 / カリキュラム / グラフ電卓 / 統計的リテラシー |
研究概要 |
1.グラフ電卓による統計学習テキストの作成 高校の選択科目である「数学B」と「数学C」の内容おゆび探索的データ解析の内容について、(1)統計の概念の解説、(2)グラフ電卓による探索問題、(3)グラフ電卓による操作マニュアル、(4)統計的リテラシーの評価問題の4項目で構成する枠組みで、15コマ(22.5時間)扱いの統計学習テキストを作成した。これは、デジタルコンテンツの基礎となる素材として重要なものである。 2.統計的リテラシーの評価問題の開発 OECDによる2003年のPISA調査で利用された不確実性領域の問題を参考にして、高校生を対象にした統計的リテラシーの評価問題を開発した。また、ミネソタ大学によるARTISTプロジェクトで利用されたCAOS(統計学習における理解度調査)の問題を参考にして、高校生および大学生を対象にした統計的リテラシーの評価問題を開発した。これにより、コンテンツの効果を測定する。 3.予備実験の実施及びデータ収集 大学1年生を対象にして、教養科目「数学II」の講義において統計の内容を5コマ(7.5時間)教授し、開発した統計的リテラシーの評価問題および参考にしたPISA調査問題とCAOS問題による理解度調査を実施した。収集したデータについて、解決に必要な統計の概念と正答率によって評価問題を分類した。独自に開発した問題および参考にしたPISA調査問題とCAOS問題の正答率に基づいて、統計的リテラシーの測定に関する妥当性を分析した。 4.実験授業の実施及びデータ収集 高校3年生を対象にして、「選択数学」の授業においてグラフ電卓を用いた統計の実験授業を16時間実施した。この実験授業の前後に、統計的リテラシーの評価問題による調査を実施した。事前と事後の調査結果のデータについて、正答率の変化をχ^2検定などによって分析した。
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