本年度は、下記の二つの研究を中心におこなった。 1.教材開発研究 科学館との研究打ち合わせ会を定期的に開催し、教材開発の知見を深めることを通して、「貸し出し教材キット」を企画開発した。これは、光を中心とした教材キットであるが、従来のように、単に実験をさせるのではなく、あるストーリーにしたがって、中に入っているツール(グラスファイバー・鏡・偏光板・ブラックライト等)を使って、問題解決的に課題を達成するというゲーム的な要素をもったものである。 2.内外博物館科学教育の調査 本研究が実施する「博学連携」の教材開発は、日本では近年になってようやく取り掛かられたばかりであり、特に科学博物館との連携を模索した学校教育の教材開発にいたっては、いまだ取り組まれていない現状が見られる。そこで国内外の科学博物館の教育状況を調査し研究に反映させるために、下記の博物館を実地調査した。 板橋区立教育科学館 ドイツ博物館 栃木県子ども総合科学博物館 ダビンチ博物館 北海道釧路市子ども遊学館 ロンドン科学博物館 日本科学未来館 国立科学博物館
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