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2007 年度 実績報告書

全教科の学習に生きる国語学力の育成と定着に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530732
研究機関早稲田大学

研究代表者

浜本 純逸  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90033547)

キーワードコア・カリキュラム / 教育課程基底案 / 国語学力 / 知的能力(知力) / 認識力 / 基本的活動 / 問題解決学習 / 学習計画力
研究概要

本研究は、基礎的研究として、戦後昭和20年代初期からの全国各県、各市の教育課程づくりとカリキュラム創造の実際(教育課程(基底プラン)を調査・分析し、その成果をふまえて、これからの我が国の教科学習と総合的学習を支える国語学力育成の観点及び方法に関して若干の提案をおこなうことを目的とした。
まず全国各地の「教育課程基底案」収集して各県別一覧表を作成し、ついで、その教育観・構造・内容・実践の典型(熊本県隈府プラン、坂出附小教育課程表、など)を分析し、そこには、記憶・再生的な学力を基礎学力と捉えそれらを使って問題解決学習を進めていた事実、さらにその過程に働く能力として「比較・類型化・予測・仮説・価値づけ・分析・総合・構造化・判断・自己評価」などを析出し「知的能力」あるいは「学習力」と名づけてその育成を図ろうとした「教育課程案」が創造されていた事実を明らかにした。この「知的能力」の析出と教育内容化の試みは、2008年「学習指導要領」の掲げるこれからの教育課題「思考力・判断力・表現力」の先蹤である。
私たちは、「言語活動をとおして全教科の学習を支えることばの力」を育てるには、国語科の学習指導や総合的な学習において、言語知識の習得と問題解決学習とを包括しさらに「知的能力(比較・分析・仮説など)」の育成とを重層的に組み合わせるカリキュラムと指導方法の開発を提起した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国語学力をこう考えてきた2008

    • 著者名/発表者名
      浜本 純逸
    • 雑誌名

      早稲田大学国語教育研究 28集

      ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 戦後新教育における師範学校附属小学校カリキュラム2007

    • 著者名/発表者名
      坂口 京子
    • 雑誌名

      国語教育史研究 9号

      ページ: 19-29

    • 査読あり
  • [学会発表] 地域教育計画における言語の学習活動についての考察2007

    • 著者名/発表者名
      河野 智文
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      岡山大学教育学部
    • 年月日
      2007-11-03
  • [図書] 国語教育文献総合目録(1958〜2007)2008

    • 著者名/発表者名
      浜本 純逸 編
    • 総ページ数
      278
    • 出版者
      溪水社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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